剪定の失敗が招く問題とは?

剪定は正しく行えば木の健康や美観を保つことができますが、誤った方法で剪定すると、成長不良や病害虫の発生につながることがあります。ここでは、よくある剪定の失敗例と、その回避方法について解説します。

よくある剪定の失敗例

切りすぎてしまう

  • 一度に多くの枝を切りすぎると、木がダメージを受けて弱る。
  • 特に主枝を切りすぎると、回復が難しくなる。

対策:剪定は1回で全て終わらせず、複数回に分けて少しずつ行う。

不適切な時期に剪定する

  • 成長期(春~夏)に強い剪定を行うと、木が弱ってしまう。
  • 花や果実をつける前に剪定すると、収穫量が減る。

対策:木の種類ごとに適した剪定時期を把握し、適切なタイミングで行う。

切る位置を間違える

  • 枝の途中で切ると、新芽が不規則に伸び、樹形が乱れる。
  • 幹の近くで切りすぎると、幹自体が弱ってしまう。

対策:枝の付け根から数ミリ上を斜めにカットする。

切り口の処理をしない

  • 太い枝を切った後に切り口を放置すると、病原菌が入りやすい。
  • 水分が溜まり、腐食の原因になることも。

対策:太い枝を切った後は、癒合剤を塗って保護する。

適切な道具を使わない

  • 切れ味の悪いハサミやノコギリを使うと、切り口がギザギザになり、回復が遅れる。
  • 錆びた道具を使うと、病原菌が付着して木が感染症にかかることがある。

対策:剪定前に道具を研ぎ、消毒して清潔に保つ。

剪定の注意点

  • 剪定前に木の健康状態を確認する。
  • 切る枝を事前に計画し、バランスを考えて剪定する。
  • 強剪定(大幅に枝を落とす剪定)は慎重に行う。
  • 樹木の成長を妨げないよう、適度な間隔で剪定する。

まとめ

剪定は樹木の健康を保つために重要な作業ですが、誤った方法で行うと逆効果になってしまいます。基本的な剪定技術を学び、慎重に作業を進めることが大切です。

これまでの記事まとめ

  1. 剪定とは何か?
  2. 剪定のタイミングとシーズンごとの違い
  3. 剪定の種類と目的別方法
  4. 剪定の道具と使い方
  5. 剪定の手順と実践方法
  6. 剪定の基本テクニック
  7. 剪定後の手入れと管理
  8. 剪定のメリットとデメリット
  9. よくある剪定の失敗例と注意点

剪定には多くのメリットがありますが、適切に行うことが重要です。
庭木の健康を守りつつ、美しく仕上げる剪定を植木屋もみじ庭園では行っています。
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