こんにちは。植木屋もみじ庭園です。
「砂利を敷いたら雑草が減るかな?」「ウッドチップを敷けば雑草は生えにくいんじゃない?」「防草シートは高いしいらない」そんなふうに思ったことはありませんか?
実はこれ、かなりの落とし穴なんです。
結論から言うと、防草シートを敷かずに砂利やウッドチップだけを敷くと、後々雑草取りが本当に大変になりお金が余計にかかります。今回は、その理由を詳しく解説します。
砂利やウッドチップだけを敷くとどうなる?
「とりあえず砂利を撒けば草は生えにくくなる」と思っている方も多いですが、実際は大きな間違いです。雑草は1か月ほどは生えにくくなりますが、数か月経つとどんどん生えてきて、一度生えたらとにかく抜きにくくなります。
砂利の下に雑草の根が張ると手がつけられない
砂利の下に雑草の根が伸びると、抜こうとしても途中で切れてしまい、すぐにまた生えてきます。しかも、砂利の下に広がった根は簡単には取り除けません。
さらに、砂利があるせいでや草取り道具も使いづらく、手作業で雑草を抜くのが非常に困難になります。
業者に頼むと砂利の箇所の除草は高くなる
業者さんにどうにもできなくなって砂利の箇所の雑草を抜いてもらうと、通常より値段が高くなることが多いです。これは単純に抜くのが大変だからです。
雑草対策ができず余計に費用がかかります。
除草剤が効きにくくなる
砂利の隙間から生えてくる雑草は、通常の地面よりも除草剤が浸透しにくくなります。砂利が邪魔をして薬剤が土に染み込みにくく、根までしっかり枯らせないことが多いのです。
そのため、一度雑草が生えてしまうと、除草剤を撒いても思ったように効果が出ないことがよくあります。
ウッドチップは時間が経つと雑草の温床に
ウッドチップは、時間が経つと微生物によって分解されて土に還ります。その結果、表面のチップの隙間から雑草が生え、しかも根がしっかり張ってしまうため、簡単に抜くことができません。
最初のうちは雑草が生えにくいように見えても、数年後には雑草がびっしり生えることが多く、手入れがどんどん大変になります。
砂利を捨てるのも大変でお金がかかる
砂利を敷くにはそれなりの費用がかかりますが、もし後になって「やっぱり失敗だった」と思って撤去しようとすると、さらにお金がかかります。
土がついた砂利を再利用すると防草シートの上で雑草が生える原因になるので再利用することはできません!
砂利は産業廃棄物として扱われるため、処分費用も高く、撤去工事費もかさみます。特に、東京近郊で家の周りにぐるりと一周砂利を敷いた場合、約30㎡ほどの面積になることが多く、その場合の撤去費用は10万~15万円ほどかかります(処分費・施工費込み)。
「最初から防草シートを敷いておけばよかった…」と後悔する方がとても多いです。
雑草対策をするなら防草シートを必ず敷くべき!
では、どうすれば雑草を抑えられるのでしょうか?答えは簡単で、防草シートを敷いてから砂利やウッドチップを敷くことです。
防草シートを敷くことで、土と砂利の間にしっかりとしたバリアができ、雑草の根が地面に張るのを防ぐことができます。こうすることで、雑草の発生を大幅に抑えることができます。
どうしても防草シートを敷かずに砂利を敷きたい場合は地面から厚みを10cmほどにしてください。多少の雑草対策にはなると思います。
まとめ
- 砂利やウッドチップだけを敷くと雑草は必ず生えてくる
- 砂利やウッドチップだけを敷くと、雑草が抜きにくくなる
- 砂利の下に根が張ると、草取りが非常に困難になり増える一方
- 除草剤が効きにくくなり、対処しづらくなる
- ウッドチップは時間が経つと雑草の成長を助ける環境になってしまう
- 砂利を撤去しようとすると、産業廃棄物となり処分費用や工事費が高くつく(30㎡で10万~15万円)
- 雑草対策をするなら 必ず防草シートを敷いてから 砂利やウッドチップを敷く
「あとから大変な思いをしたくない!」という方は、防草シートを忘れずに 使うようにしましょう。
▶ 詳しい雑草対策の方法はこちら(内部リンク)