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「せっかく植えた木が枯れてしまう」そんな経験はありませんか?実は、その原因は「土」にあるかもしれません。

土壌改良は、庭仕事の「基礎作り」のようなもの。ふかふかの良い土があれば、植物は自然に元気に育ってくれます。

今日は、初心者でもできる土作りの基本をお伝えします!

こんな症状が出たら土壌改良が必要です!

  • 雨が降ると水たまりができる(水はけが悪い)
  • 土がカチカチでスコップが入らない
  • 雑草ばかり生えて野菜や花が育たない
  • 葉の色が薄く、成長が遅い

「あれ?うちの庭も当てはまるかも…」と思った方は、ぜひ読み進めてみてください。

まずは土の状態をチェックしよう

土壌改良を始める前に、庭の土がどんな状態か確認しましょう。

水はけテスト

  • 直径30cm・深さ30cmの穴を掘る
  • 水をたっぷり注ぎ、排水にかかる時間を計る
  • 30分以上残る→水はけがやや悪い
  • 1時間以上残る→水はけが悪い
  • 2時間以上残る→水はけがかなり悪い

土を軽く握ってみよう

  • 固まって崩れない→粘土質
  • サラサラと崩れる→砂質

pHチェック

  • 市販のpH測定キットを使う(理想は中性~弱酸性)

土壌改良の具体的な方法

土のタイプ別に改善方法が違います!

粘土質で水はけが悪い土

  • やること
    • 堆肥(牛ふん・バーク堆肥)を混ぜる(1㎡あたり5kg)
    • 川砂を2割混ぜて通気性アップ
    • 高畝を作って排水対策

砂質で水持ちが悪い土

  • やること
    • 腐葉土をたっぷり混ぜる(1㎡あたり10kg)
    • バーミキュライトで保水性向上
    • 黒マルチで乾燥防止

酸性に傾いた土

  • やること
    • 苦土石灰を撒く(1㎡あたり100g)
    • 2週間おいてから堆肥を混ぜる

おすすめの改良資材

資材効果使い方
腐葉土通気性改善・微生物増加表面から20cmの土に混ぜる
堆肥栄養補給・団粒構造化植え付け2週間前に混ぜる
くん炭アルカリ性調整・病害虫予防1㎡あたり1kgを混ぜる
パーライト排水性向上鉢植えの土に3割混ぜる

絶対にやってはいけない失敗例

  1. 未熟な堆肥を使う
    → 発酵中の熱で根が傷む!完熟マークのあるものを選びましょう。
  2. 石灰と堆肥を同時に混ぜる
    →ガスが発生!石灰を撒いてから2週間あけて堆肥を入れます。

Q&A

Q. 土壌改良にベストな時期は?
A. 植え付けの2週間前が理想です!春植えなら3月、秋植えなら9月に行いましょう。

Q. 費用を抑えるコツは?
A. 落ち葉で自家製堆肥を作れます!米ぬかと交互に積み重ね、半年ほど発酵させましょう

Q. 鉢植えの土も改良できる?
A. 可能です!古い土に堆肥とくん炭を3割混ぜれば再生できます。


まとめ

土壌改良は、最初の手間こそかかりますが、良い土を作ればその後数年は植物が育てやすくなります。

  • まずは土の状態をチェック!
  • 土のタイプに合った改良資材を選ぶ
  • 「石灰→堆肥」の順番とタイミングを守る

焦らず少しずつ挑戦してみてくださいね。

次回は、「肥料の正しい使い方」について詳しく解説します!