こんにちは!植木屋もみじ庭園です。
「せっかく土壌改良したのに、植物が元気にならない…」「肥料をあげすぎたのか葉が黄色くなった」そんな経験はありませんか?実は、肥料の使い方にはコツが必要です。
肥料は「植物のごはん」ですが、量やタイミングを間違えると逆効果に。
今回は、失敗しない肥料の選び方・使い方を、植物の種類別にわかりやすく解説します!
目次
肥料の基本ルール3つ
1.肥料の3大栄養素を覚えよう
- チッ素(N):葉や茎を育てる(「葉肥」と呼ばれる)
- リン酸(P):花や実を大きくする(「実肥」)
- カリウム(K):根を強くし病気に強くなる(「根肥」)
※ 肥料袋に「N-P-K=8-10-5」と書かれているのはこの比率です
2.肥料の種類を使い分ける
タイプ | 特徴 | おすすめシーン |
---|---|---|
緩効性肥料 | 2~3か月効果持続 | 地植えの基本肥料 |
液体肥料 | 即効性あり | 開花期や追肥に |
有機肥料 | 土壌改善効果 | 家庭菜園・花壇 |
3.絶対に守りたいタイミング
- やってはいけない時
- 真夏の猛暑日
- 植え付け直後(1週間は待つ)
- 植物が弱っている時
- ベストな時期
- 春(2~4月)・秋(9~10月)
- 開花前・収穫前
植物別!おすすめ肥料ガイド
花が咲く植物(バラ・ペチュニアなど)
- 重点栄養素:リン酸多め
- おすすめ肥料:
- バラ専用肥料(N-P-K=6-10-6)
- 液体肥料「ハイポネックス開花促進タイプ」
- 与え方:開花2週間前から週1回液肥
野菜(トマト・キュウリなど)
- 重点栄養素:成長段階で変える!
- 苗の時期:チッ素多め
- 開花後:リン酸&カリウム
- おすすめ:
- 有機配合肥料「野菜の大元」
- 米ぬか(土に混ぜて発酵させる)
観葉植物
- 重点栄養素:チッ素&カリウム
- おすすめ:
- 緩効性肥料「ミリオンA」
- 液肥「観葉植物用 薄めるだけ」
- 注意点:冬は施肥ストップ!
庭木・生垣
- おすすめ:
- 油かす+骨粉の混合
- 寒肥(12~2月に穴を掘って埋める)
- 禁止事項:
切り口がある枝に肥料を直接当てない
失敗例から学ぶ!肥料やりのNG行為
- 「多ければいい」と思って大量にまく
→ 根が焼けて枯れる「肥料焼け」の原因に。 - 液体肥料を薄めずに使う
→ 説明書通りに希釈!(例:1000倍に薄める=500mlペットボトルに0.5ml) - 有機肥料を土の上に放置
→ カビや虫が発生!必ず土に混ぜ込みます。 - 花壇全体に均一にまく
→ 植物の根元から20cm離して円状にまくのが正解!
肥料のQ&A
Q. 肥料過多のサインは?
A. 葉先が茶色くなる・土表面に白いカビ・急に葉が落ちる。すぐに水をたっぷり与え、肥料成分を流しましょう。
Q. 有機肥料と化学肥料、どっちがいい?
A. 初心者は化学肥料がおすすめ。有機肥料は効果が遅いですが、土が豊かになるメリットがあります。
Q. 雨の翌日に肥料をまいていい?
A. ベスト!湿った土に肥料が溶け込みやすくなります。ただし、大雨予報の日は避けて。
まとめ
肥料やりは「植物の状態を見る」ことが大切です。
- 植物の種類と成長段階で肥料を変える
- 緩効性肥料を基本に、液体肥料で補う
- 少量ずつをこまめに与える
最初は難しく感じても、慣れればきっとコツがわかってきますよ。